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「Connecting The Dots」化学変化を起こすための“PR/広報”を目指して

著者:大槻 祥江

〜自分の棚卸し“ボトルネック”は自分。営業からはじまり、広報経験ゼロ〜

10年来務めていたデジタルマーケティングの社長の影響をうけ、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズによるスタンフォード大学の卒業式辞にある 「Connecting Dots」という言葉をよく聞きました。

イノベーション、 化学変化につながる発見は、意味のあるデータや情報をつなげて新しい概念やストーリーを見出すこと、「Connect The Dots」が大切であると。私は人との出会いもDots(点)の1つだと勝手に解釈し、自らが化学変化を起こせずともその触媒でありたいと、今もこのスピーチを聞き返し鼓舞しています。

”You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something - your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.”

(Steve Jobs 2005年スタンフォード大学卒業式でのスピーチから抜粋)

私のキャリア、営業、マーケティング、PR/広報と各業務の根幹にあるのは、この言葉です。

……と、いきなり大上段に構えてスタートしましたが、初めまして、ジャパン・クラウド・コンサルティング株式会社でPR&コミュニケーションズを担当をしています大槻祥江(おおつき さちえ)と申します。

私は、某ゼネコンのTVCM”地図に残る仕事を”に憧れ、四方を海に囲まれる日本には、ウォーターフロント計画や津波対策がきっと重要になるから海洋土木工学を学びたいと。毎年1回、海底調査や測量などを大海原で乗船実習が必須項目であることも知らずに入学しました。。船酔い、厳しい訓練に耐え、卒業を控え就活すると、ちょうど就職氷河期と言われる年で、様々な業種を受け、外資系通信の”AT&T Jens"(米国AT&Tとの合弁会社で92年に日本で商用インターネットサービスを開始)にIT活用など皆無で、法人営業として入社。猪突猛進な性格が功を奏し、ビギナーズラックと先輩の支援のおかげで、グローバルのセールスアワードの新人賞をいただいたりと、苦しいながらも、コミットを達成すれば、それに見合った対価をいただけ、何より、グローバルチームと切磋琢磨しながら、チーム一体になっての達成感はたまらなかったです。”コミットはコミット”として、約束したことは守る。目標達成に向けて組織横断したコミュニケーションが闊達であることや、企業文化として、WORK&LIFEを楽しむ雰囲気や制度、そして自分たちの仕事の社会的存在意義を常に感じさせてくれるリーダーがいることなど、働きがいのある会社だと親や友人に自慢していました。でも、時代の流れは早く、インターネットの黎明期から普及期への移行を迎え、M&Aも2回あり、次第に自分のミッション、やりたいことは何かを考え始めました。インターネッというインフラ整備をしていたけど、それが十分整っていく中で、”モノ(インフラ)からコト(ユーザーエクスペリエンデザイン)”が重視されると思い、新卒入社して約8年、未知なる世界、デジタルマーケティングへ飛び込むことを決めました。

2000年前後、ITバブル真っ盛りの頃、渋谷は”ビットバレー”と呼ばれてネットベンチャーが集り活況を呈する1社、ネットイヤーグループに入社。若干記憶が飛ぶくらいに法人営業から、セミナー企画運営、事例作成などマーケティングに従事。入社3年目に、東京証券取引所マザーズに株式を上場に向けて、広報/PRの役割が必要となり、そのチャンスを得ました。広報未経験者に、上場時のPRを任せるなんて、今となっては、腹の据わった創業メンバーに感謝です。また幸運なことに、創業メンバーの社長、取締役のもとで、デジタルマーケティングの市場醸成、新規見込み顧客創出、グループ企業の広報活動全般、全ステークホルダーとのエンゲージメント、ブランディングに携われたことは、私の財産です。特に、広報活動のメインスポークスマンとして、社長が牽引し、多くの時間を社長と共に過ごす中で、経営者が期待する広報/PRを常に意識して我流でトライ&エラーを繰り返しながら進めてきました。ビジョン・ミッションドリブンであること、俯瞰すること、しなやかであること、理想像と現状を把握しギャップを埋めていくこと、女性のキャリアなどたくさん学ばせていただきました。このような恵まれた環境であったにもかかわらず、今も十分にできておらず反省する日々です。。

私の周りは、今もそうですが、Aチーム、秀でている方々ばかりで、私は劣等感の塊です。でも、身の丈を知りつつも、勝つまでやり続ける諦めない心は得たような気がします。それと断捨離をしました。”得手を伸ばし、自分の周りの人をハッピーにする”ことをコミットする。できないことがたくさんある自分をある程度仕方ないとし、周りの方に大目に見ていただく分、他でお返しできるように真摯に取り組む。シンプルに考えられるようになったのは、鬱になって動けなくなった経験があるからもしれません。鬱になる程追い込むのも自分、未経験な中飛び込むのも自分、嫌ならやめてもいいのにやめない自分と、立ち止まって自分と向き合って自身の棚卸しする時間を得て、吹っ切れたことは、底辺を見たのだから、大丈夫と言い聞かせつつ、自分で選択してやりたいことをやれることの幸福感と周りへの感謝で突き進めているように改めて感じます。仕事も生活も人生の一部として歩もうと考えはじめ、約10年のマーケティング、広報/PR経験を活かし、次の新しい機会と巡り合うことができました。

マーケティングオートメーション(MA)のマルケトの創業2年目のスタートアップ時に入社し、マーケティング、営業、パートナービジネス、CS、人事採用、経営、と連携したPR/広報に従事。入社当初は意識したこともなかったのですが、徐々にマルケトがジョイント・ベンチャー(JV)で良かったと実感したことがいくつかあります。

「マルケトは外資系企業には感じられない日本企業のような雰囲気がありますね?」と取材時などに聞くことがありました。その理由の1つに米国本社に加え、日本の投資会社から出資を受けるJVという組織モデルにあるのかもしれません。米国企業と日本企業をいいとこどりのような雰囲気、企業カルチャーが出ていたのではと思っています。また、MA元年として、マルケトは日本市場を開拓している中、米国は市場が十分醸成され、日本より数年先を行き、MAから、次のフェーズの新しいメッセージングへと変わろうとしていました。通常であれば、グローバル統合(効率性・一貫性)で議論の余地もなく統一されるところ、日本市場での外資クラウドベンチャー企業の成長のさせ方をよく知った共同出資パートナーたちが、日本法人社長とともに、ローカル適合(柔軟性)とグローバル統合を両立させ、日本市場の習熟度にあったメッセージングをモーメンタムを作りながらMAを定着させ、次のフェーズにスムーズに進めたように感じます。最後に、JVであることと、日本法人メンバーが一丸となって実績をあげ、米国本社からの信頼を得たことが大きいと思いますが、日本は最終レポートラインは日本法人社長で、社長が日本組織をグリップし決定してくれる安心感は大変大きいものでした。各部門はグローバルメンバーと連携はしつつも、社長や幹部層がグローバルと交渉し最終判断するスピード感はスタートアップの成長には重要であるとマルケトでの4年間を振り返って感じます。

マルケトでのチャレンジの1つに、ユーザーやパートナーの方々のプレゼンス向上に微力ながらも寄与したいと思いがあり、時流や社会課題に合わせ、テレビやオンラインなど各種メディアでのユーザー、パートナー様の紹介促進やアワードのエントリーに努めました。メディアでの紹介は、マルケトの掲載がなくとも、ユーザーやパートナーの方々の取り組みやマーケターのキャリア紹介が、読者の皆さんの課題解決のヒントやモチベーションアップにつながり、執筆掲載いただいた記者の方にとっては、反響ある記事へとにつなげることができれば、三方良し。また、Marketo活用によりビジネスの課題解決に取り組まれたFearless Marketer、パートナーの方々を表彰する国内外のアワードのノミネート促進し、受賞機会を増やしていただくことで、社内外、国内外への訴求につながったりと、マーケターという職種・キャリアへの注目や、マーケティング業務が事業成長に関わるようなテーマの記事が目につくようになったりと、時代が変わっていく感を、もちろん私一人で全て行えたわけではありませんが、そこに少しでも関われたように思い、ここでも未知なる経験を得ることができました。

そして、今、JAPAN CLOUDで自社及び関係会社の広報/PR支援をしています。ひとりPR/広報をしてきた私の新たなチャレンジが始まっています。それは脱・ひとりPR/広報。

JAPAN CLOUDは、“Bring world-class SaaS companies to Japan.”をミッションとし、B2B SaaSの分野において、海外で急成長している企業と合弁企業を設立し日本市場への進出及び、中長期的な成長を支援しています。JAPAN CLOUDの関連企業の中長期的な成長をサポートするために、市場戦略の策定、国内市場醸成のためのPR、マーケティングプランの立案・実装、人材の採用・育成、マネジメントコーチングなどを提供する専門家の一員として参画しています。今後、関連企業への支援を通じてベストプラクティスを蓄積していき、スケーラブルなモデル/PlayBookの開発を進めていくことにより、これまで以上の成長スピードと継続的な成長を支えていくことを目指しています。

JAPAN CLOUDで、私は自社、関連会社のPRを支援させていただいています。市場の習熟度、時流、社会課題などを考慮し、各社のミッション/ビジョンや目標をもとにPR、メッセージング作り、ステークホルダーに合わせたコミュニケーションに努めています。以前にも増して、”Connecting The Dots”の実践で、私なりのPRをアップデートを図っています。学術、ガバメント、産業、業界団体、アナリスト、コミュニティ、お客様、パートナー様の声を聞き連携し、これまでの経験と新しい出会い、学びとの新旧の合わせ技で、PRの最大化、共感を実現したいと思っています。

次回は、B2B ITスタートアップ企業/PRの経験、ノウハウを棚おろして、

経営、営業、マーケティング、パートナー、カスタマーサクセス/コミュニティ、人事採用、海外本社と連携したPRを、何に意識して行ってきたか、お話しできればと思っています。

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