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JAPAN CLOUD Academy for New Hire

著者:千葉 修司
JAPAN CLOUD Academy for New Hire

こんにちは。JAPAN CLOUDの千葉です。

JAPAN CLOUDに参画してもうすぐ1年が経とうとしています。あっという間の11か月でしたが、以前やっていたコンサルティングとも、所属してきたIT企業での仕事とも異なる、新しいチャレンジだと実感するには十分すぎる時間でした。全てはConnecting Dotsではありますが、どう働き、どう価値を出していくか、どうスケールさせていくか、まだまだ試行錯誤が続いています。

2020年はnCinoが本格的にスタートし、続いて4月のApptioの法人設立、そして10月のBrazeの法人設立と多くの貴重な場面にご一緒することができました。3名の若きカントリマネージャーが就任され、スタートアップにチャレンジされています。私と年代の近しい方々が社長にチャレンジされている事実だけでもワクワクしますが、その皆さんが、GTM、採用と早々に着手され、HQとのコミュニケーション・信頼関係構築をこなし、どんどん組織やオペレーションを組み立てあげていかれている。そんな過程をご一緒できることは本当に刺激的でやりがいのある仕事だと実感しています。

さて、私は前回5月末にアップしたブログで、こんなことを書きました。

ここでしかできない、「新しいタレントマネジメント」に挑戦・貢献したい。

・世界で証明されたSaasを武器に、

・自身の過去のキャリア・人脈を基にして、 ・本社(ヘッドコーター)・Japan Cloudのプレイブックを存分に生かして、

・日本市場におけるスタートアップという実践を通じた、

・更なる自身の成長と日本の生産性向上に寄与できる、

・また、上記を行う複数の会社が(ファミリーとして)つながり、切磋琢磨できる

日本にいる超優秀なタレントが集い、更に育ち、更なる挑戦を続ける「タレントプラットフォーム」が近い将来実現する。

この11か月は今後のタレントマネジメントについても一層の期待を持つことができる、大事な期間だったとも感じています。「JAPAN CLOUD CEO Club」の発足、Concurの三村社長が講師を務める「プレゼンテーション作成講座」の展開、「Inside Sales/Marketing勉強会」発足、そしてJAPAN CLOUD Academyのローンチと「SaaSマーケター養成講座」「外資系 B2B SaaS企業 インサイドセールスリーダー講座」の展開など、多くの機会を創発することができました。そして、今月、象徴的なイベントをローンチすることができました。

それが「JAPAN CLOUD Academy for New Hire」という取り組みです。

●JAPAN CLOUD Academy for New Hire

これは、JAPAN CLOUDの関連会社に直近ご入社された方々とJAPAN CLOUDのメンバーが一堂に会して行うオリエンテーションです。今年の9月にJAPAN CLOUDメンバーで行ったオフサイトで発案され、2か月後に実施されたものです。

*会場となった鎌倉のビーチクラブ「KAMA-CROWD」

10:00-10:30 Opening:self-introduction

10:30-12:00 JAPAN CLOUD Overview

12:00-13:30 Lunch

13:30-14:30 Playbook Overview

14:30-15:00 Coffee break

15:00-16:30 Case Study:Marketo

16:30- Wrap up

小春日和。会場の屋上で冷えたシャンパンで乾杯するところからスタートしたこのイベントは、ネットワーキングという初期設定目的を超えるイベントになったのでは、と思います。

今回は、WalkMe、nCino、Brazeの新入社員計7名にご参加頂きましたが、その中には11月に就任されたばかりのnCino、Brazeのカントリマネージャーもいらっしゃいました。

冒頭、JAPAN CLOUD CEOのArunaより、なぜJAPAN CLOUDが生まれたのか、ジョイントベンチャーというスキームにかける想い。そして、WalkMe、nCino、Braze、それぞれの会社の出会いと、法人設立までの長い道のりを紹介。なぜダイレクトに日本進出した会社ではなくJAPAN CLOUDなのか。その価値は、などなど。JAPAN CLOUDの社員でもこれまで聞いたことのない話に興味津々でした。参加者の皆様もご自身がご入社された会社のカルチャーや背景などに触れて頂くことができました。活発なQ&Aが続き、本当にあっという間の午前中となりました。JAPAN CLOUD社員含めて、参加者全員で「Why JAPAN CLOUD」と「会社・個人のGoal」について考えることのできる時間になったと感じます。 (“Why JAPAN CLOUD”については、こちらのインタビュー記事もご参照下さい:https://www.japancloud.jp/allen-aruna

近所のレストランで美味しい料理を楽しんだ後は、JAPAN CLOUDが大事にする「Playbook」について、根底にある考え方と共に、それぞれのコンサルタントが過去のキャリアや専門領域・支援内容について共有を行いました。主に、GTM・PR・Marketing・Talentの領域での紹介となりましたが、過去のキャリアで築いた資産の他、この1年の実践で学んだことをベースに毎週話し合いながら作り上げたものです。このPlaybookは、今後のポートフォリオカンパニーの日々の実践を通じて、どんどんブラッシュアップされる宝物になります。机上の空論ではなく、すべてが実戦に基づいた血・肉となるもの。これを我々だけではなく、皆で作り上げること、そしてマーケットに還元していけることにこそ、大きな価値があるのではないかと感じました。

徒歩1分の波辺で休憩&記念撮影を楽しんだ後は、最後のアジェンダ。福田がMarketo日本法人の成長について、時間軸と共にイベントを紐解き社長として意識してきたこと、成功したこと、失敗してきたことなどを詳らかにお話しました。今回は初めてカントリマネージャーに挑戦されるお二人もご参加されておりましたので、当時同じ立場でチャレンジをしてきた福田の話が、ご自身の少し先の未来を考える「よすが」になればと願っています。今後も、Arunaや福田は各社の取締役として参画するだけではなく、定期的な1on1などで「道のり」をお供します。

JAPAN CLOUDのカントリマネージャーをお迎えする要件としてとても大事にしていることがあります。それは「Coachability」です。この世の中にはすべてが完璧な人間はいないように、社長個人も、会社運営も、オペレーションも100点満点の状態が続くということはあり得ません。だからこそ、周囲がサポートできる環境を提供させて頂きたい。JAPAN CLOUDのみならず、先輩経営者や同僚・部下、友人・家族からもしかりです。しかし、そのサポートを生かすも殺すもやはり自分次第。だからこそ謙虚に向上心を持ち続け、切磋琢磨して、成長できる道を共に歩みたいと考えています。

とは言っても、Coachabilityを持つ、ということは簡単なことではありません。思うに、少なくとも2つのことが必要な気がします。一つは、経験に基づいた自信。先が見えないところから、自身でセットした目標に向かってやり抜き、手ごたえや喜びを手にした実感。言い換えれば「自分を自分で認めてあげられた経験」。おそらく誰もが経るであろう他者との間で繰り広げられ、続いていく競争、勝ち負けの果て・先にその機会(自分との闘い)はある場合が多い気がします。それからもう一つは「自分でできることの限界を知った体験」。己が何者かを知った上で、一人より二人、二人よりチームでやるインパクトや価値を信じられるか。それは失敗や挫折とも呼べるものなのかもしれません。それらがあって初めて、根拠のない自信も生まれ、ポジティブに(時に楽観的に)、ある程度心穏やかに、他社の声に耳を傾けられるのかな、と想像します。

人間は死ぬまで自分の顔を自分の目で直接見ることができません。だから古代より鏡が存在しました。では内面はどうか。おそらく同様に客観的に自分自身を見つめるということは、意識はできても、物理的には難しい。それ故、鏡が必要で、その必要性を理解し、磨き続けた姿と磨き続ける方向性を確認しながら進んでいくのだと思います。JAPAN CLOUDがカントリマネージャーの皆さんにExecutive Coachingを推奨している背景です。

最後はリフレクションの時間。参加者お一人お一人からコメントを頂き、イベントをクローズしました。遠くまで足を運んで頂きましたが、それに見合う機会になっていたらと内心ドキドキしていましたが、ポジティブなフィードバックを多く頂けてほっとした時間でもあります。

参加者からのコメントにこんな言葉がありました。

「JAPAN CLOUDが介在しない場でも、今回のようなつながりを意識して、各種ナレッジ交流を行っていきたい。それこそがJAPAN CLOUDとご一緒する強みでは」

こんな言葉もありました。

「将来カントリマネージャーを目指したい自分にとって、進む方向性が少し見えた気がする」

いずれも、本当にありがたい言葉です。

「新しいタレントマネジメント」にいずれも欠かせない要素だと感じています。コメント下さった皆さん自身がコーチとなり、ロールモデルとなり、更なるキャリア開発を実現する。

JAPAN CLOUDが製品、情報、人の流通を手助けするエコシステムとなる。人材のプラットフォーム企業となる。

おそらく来年も多くの企業進出の手助けをすることになると思います。今在籍している社員の皆さん、これからジョインされる皆さんにとっての価値を膨らませることのできる場を作る。私にとってはまだスタートしたばかりのチャレンジですが、関係者一同でまた来年更なる進化を遂げたいと思います。

お読みくださりありがとうございます。

次号もご期待頂ければ幸いです。

千葉修司

PS:今年も本当に色々ありましたね。誰にとっても、気付かないところ、見えないところで心身の疲労がたまりやすい環境だったのでは、と思います。年末年始、皆さまご自愛ください。

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