こんにちは。Japan Cloudの千葉です。

「あーまたバイアスだー」と思う日々。
私の日常はバイアスに満ちています。

先日こんなことがありました

マンションに住むパパ友の車(トヨタハイエース黒のカッコ良い改造車)のナンバープレートが「501」だったのを見て、

「●●さん、5月1日、ご家族誰かの誕生日ですか?何かの記念日ですか?」

それに対する答えは、

「いやー、千葉さん、僕は昔からずっとジーパン好きなんですよね。リーバイスですよ~」

なんと「リーバイス501」だったんですね。

車のナンバープレートを結婚記念日にしている私。いつの間にか、ナンバープレートは何かの記念日かランダムな数字なはずだ、と考えてしまっていました。なんとも情けない憶測です。

「自分と似ている人の評価が高くなってしまう」
「大企業経験が多いし、安定志向なんじゃないかと思う」
「こんなに転職してるんだ(そもそも「こんなに」の数の軸が自分基準)。きっと忍耐力がないんだろう」
「あの人が言ったんだから、間違いない」
「日本人ってこうだよね」
「東京から田舎に帰ったらしい、きっと東京の水が合わなかったんだね」

仕事の場面でも、プライベートでも、私たちの日常はバイアスに満ちています。

初対面の人と話して、あるいは誰かからのフィードバック・リファレンスを聞いて何かを判断しなくてはならない仕事をする一人として、このバイアスとの向き合い方にはいつも悩まされています。

そんな私にとって、忘れられない2つの体験があります。
身をもって経験したことは、自分の視野が狭まりそうな時に「気をつけなさい」と教えてくれています。


歯医者での体験(奥歯磨き)

10年ほど前になるでしょうか。歯医者で歯磨き指導を受けたことがあります。
「特に一番奥の歯に磨き残しが多いですね。ここはブラシが届きにくいんです。これをしっかり磨くには…」の説明に唖然としました。

「口を大きく開いてはダメなんです。ほっぺが引っ張られて固くなる。口を軽く開いて、ほっぺが柔らかい状態でブラシの柄と共に奥に押し込むんです」

言われた通りにやってみると、目から鱗。これまで届かなかったところに簡単にブラシが届きました。奥歯を磨くには全力で口を大きく開けていた私。まったく逆でした。
「目的を達成するために逆のことをする」という面白い体験でした。

17世紀のイングランドの詩人ジョージ・ハーバートの言葉を思い出しました。
「もっと早く終わるよう少し休め」


バスケ部での体験(より広く見て守る)

中学時代のことです。「ディフェンスの基礎」として鬼監督に叩き込まれたこと。
それは、「『目の前の相手に焦点を合わせない』『一歩下がる』と視界・視野が拡がる」ということ。

(詳細は割愛しますが、マンツーマンディフェンスで自分の相手がボールを持っている場合を除いて)マンツーマンディフェンスであれ、ゾーンディフェンスであれ、どこにも視点を集中させない(ぼやっと全体を見る)、そして、一歩下がる(下がり過ぎるとダメだが、両目の端で広く全体が見える)ことで、ボールがどこにあるか、ボールを持っていない人たちがどう動こうとしているか、味方の守りのフォーメーションの状況など、ゲーム全体の動きを理解し、一人一人が最も良いパフォーマンスを発揮し、結果的にチームとしての守りの力を高めることができました。

これも「木よりも森を見よ」を体で覚えさせられた原体験です。
とにかく怖い監督でしたので、まさに「頭に」ではなくて「体に」染み込みました。(笑)
その他にもその手の原理原則を叩き込む監督でしたが、ミニバス経験者のいない田舎の中学校が、県内屈指のチームに成長できた理由だったのではないかと思っています。


2つの体験は、私に「いや、逆なんじゃないか」「固執し過ぎず、ちょっと、一歩引いてみよう」と問いかけてくれています。

おそらくは「バイアス」を消し去ることは不可能なんだろうと思います。

だとすると、「どううまく付き合うか」が大事になる。
では、うまく付き合うためには、どうするか。
自分自身の処方箋をどう持てるか、なのかなと考えています。

・自分自身が「間違えた」体験を大事にする。
・「自分の解釈が合っているか、間違ったかどうか」を自分で判断せずに「積極的に聞く、聞きまくる」
・MECEを頭に思い浮かべる中で、その選択肢を多く持つ、また常に「その他」があることを忘れない

というのが今のところの私が意識していることですが、これまたすぐに無意識にバイアスのかかった判断をしている気がしてなりません。また、どんどん歳を取り、益々バイアスには磨きがかかりそうです。

できるだけ抗っていきたいと思っていますが、できるだけ努力して、その上で判断したことには、間違い含めて素直に認める、受け入れる。そんなことができる大人になりたいと思います。