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出張レポート

真のダイバーシティを体感した米国出張記 〜2年ぶりの米国出張を通じ、真のダイバーシティを体感〜

著者:鶴原 鉄兵
真のダイバーシティを体感した米国出張記

2022年5月、約2年ぶりにNew York → Boston → Austin → San Francisco を巡る米国出張に行ってきました。

支援中の関連企業に加え、投資家や将来の支援先候補を巡り、さまざまなインプットをもらった出張になりました。(余談ですが、コロナもインプットされてしまい、約1週間帰国が遅れるという失態も犯してしまったのですが…)

今回の出張では、色々な「ダイバーシティ」を体感しました。整理すると、世代・国籍・視点の3つの多様性になります。私は自己成長のカギは「環境」と「謙虚さ」の2つだ、と常日頃から考えているのですが、出張を通して改めて Japan Cloud を取り巻く「環境」のすばらしさを感じたのです。

この所感を書き記すことで読者の皆さんに、少しでも Japan Cloud や関連各社の活動内容、仕事を取り巻くダイバースな環境について興味をもっていただけたら、と思っています。しばし、お付き合い下さい。


若手を支えるベテラン陣 〜Brazeのケース〜

出張初日、New York に到着するや、すぐさま Braze社 の「Braze Bash 2022」という全社員対象のパーティーに参加しました。約1,300人のグローバル社員が集う、熱気あふれるイベントです。

会場内でBraze立上げ時にお世話になったグローバルのメンバーを探しているとき、一つ気が付いたことは、CxOクラスや中間管理層に経験豊富なシニア層が多いことでした。

同社CEOのBillが会場を歩き回り、そうしたシニアメンバーに積極的に声をかけ、その周囲に人の「輪」を作っている印象を持ちました。Billはまだ非常に若く、ソリューション自体もB2Cマーケター向けなので、Brazeは「若くて勢いのある会社」というイメージを持っていたのですが、良い意味で想像を裏切られました。

その後、出張中に会った投資家の一人も、「BrazeのBillは、経験豊富な経営陣から色々なことを吸収し、凄いスピードで成長している」という話をされていたのが印象的です。

人間、歳を取るとどうしても「最近の若者は…」という見方をしがちです。逆に若い時分は年長者に反発し、アドバイスをスルーする傾向もあると思います。そういった世代間ギャップを意図的に排除し、経験豊富なメンバーから学ぼうとするBillや、それを体現したBrazeのカルチャーは素晴らしいな、と改めて感じました。

▲ NY到着直後、Braze Bash パーティー会場へ向かう船上で
▲ 急拡大中の Braze KK チームも非常にダイバース

真のインターナショナルカンパニー 〜Miraklのケース〜

New Yorkの後、Bostonに移り、今年5月末に日本法人を立ち上げたばかりの Mirakl社 を訪問しました。

Miraklはマーケットプレイス構築ソリューションを提供するフランス企業です。本社はParisなのですが、SaaSの最大市場は米国になるので、Bostonオフィスは第2の本社という位置づけです。同社のCMOやCustomer Success Lead など、経営陣の何人かもBostonオフィスに在籍しています。

私自身、現在はMiraklの立ち上げに注力していることもあり、各部門のリーダー約10名と1日で入れ替わり立ち替わり、欧州や米国での立ち上げ時や現在の活動について、話を伺うことができたのはとても有意義でした。

その中でも、COOであるFlorianの言葉がとても印象的でした。「Miraklは米企業でも仏企業でもなく、インターナショナル企業。だから『日本はまだ数名』と思わず、700〜800名の社員が後ろで支えていることを忘れないで欲しい」というコメントです。

本社はParis、でもCMOはBostonオフィスということもあり、私自身「どちらの担当者とやり取りすれば良いのか?」と聞いたのですが、その際の回答も「両方」でした。双方の良い所を吸収せよ、と。

詳細は割愛しますが、米国で行っている活動が余り腑に落ちず、Japan Cloudの他の関連企業でうまくいった施策をMirakl に当てはめようとしたこともありました。しかし、活動が本格化していくにつれ、やはりそれだと上手くいかなさそう、ということが判明。米国での活動は一理あることを改めて理解する、みたいな場面にも直面しました。

外資系で働いていて、日本での取り組みに本社から疑問を持たれると、どうしても「日本のこと分かってないな…」とリアクションしがちです。私もいまだにそうです。

しかし、Miraklでは他国の取り組みを尊重しつつ、相互に学ぶ雰囲気やカルチャーを感じました。彼らには一日の長があり、欧米における成功・失敗例を素直に聞くことの重要性に、改めて気付かされました。

▲ 社内の全体会議の様子。この後、営業向けにオブジェクション・ハンドリング・ワークショップが開催されていました
▲ Mirakl Japanの立ち上げを支援してくれているKamal氏の自宅に招かれて

圧倒的な視座の違い 〜投資家のケース

今回の出張では、Arena Holdings・Insight Partners・Vista Equity Partnersといった米国の投資会社とのミーティングにも同席させていただきました。ここまで深く投資家の話を聞く機会は、Japan Cloudに入社して以来、初めてでした。ここで感じたのは、彼らの視点の多様さでした。

私自身、マーケティング業務を担当していて「鳥の目と虫の目の往復運動が重要だ」と自分に言い聞かせ、計画と実行を行き来しているつもりでいました。虫の目=視点(現場)、鳥の目=視座(俯瞰)というイメージです。

しかし、投資家の方は「鳥の目」と同時に、「魚の目=視野、流れを読む目」を持っている印象を持ちました。彼らとの会話には、よく「Scale」「Leverage」といった単語が出現します。Private Equityの場合、Venture Capitalと異なり、基本的に投資した案件は、3倍以上に企業価値を上げていく必要があります。買収した時点で価値向上への道筋をつけていなければならず、これまでの経験や現在のマーケットの潮目を見ながら、どう企業価値を最大化させるか、とても深く考えている印象を持ちました。

特にVistaは買収した企業の価値を上げるため、業務オペレーションの高度化に注力しています。私自身、Marketo在籍時、同社に買収された際に実体験しましたが、GTMやアカウントプランの立て方、バリューセリングの手法など、徹底的にVista流オペレーションをたたき込まれます。

Vistaには80社以上の投資先があるのですが、もはや彼らは投資家ではなく、MicrosoftやSAP、Salesforceと並ぶような一つの巨大IT企業と考えることもできると思います。製品カテゴリやターゲット市場は違えど、成功している会社の共通点をベストプラクティスとして集積し、全体として成功確率を確実に高めている。これこそが Japan Cloudの目指す世界だ、と感じました。

IT、特にSaaSの業界は狭く、皆、同じような「あるある」を共有しているので、その中で会話をするのはそこまで難しくありません。しかし、今回の出張を通じ、投資家のような異業種の方と会話をすることで、大きな刺激を受けたり、新たな取り組みを考えるきっかけになる、ということがよく分かりました。

▲ VISTA Equity PartnersのMartin Taylor氏と
▲ 凄い景色のVista役員オフィス

ダイバースな環境は自己成長の糧に

日本でも「ダイバーシティ」という単語は、最近よく耳にします。ただ、いまだに女性活用の話に終始しているケースが多い印象もあります。

今回の出張を通じ、世代や国籍、視点といった「真のダイバーシティ」を体感してきました。肥沃な土地で食物がぐんぐん育つように、こうしたダイバースな環境に身を置くことで、自己成長につながることも改めて認識しました。

Japan Cloudやその関連企業には、ダイバースな職場環境があります。学びや刺激が多い環境です。自己成長の場をご提供できると思います。

「各関連会社はどんなことをやってるの?」「今、どんな職種の採用を行っているの?」「どんなカルチャー、職場環境なの?」など、どんなご質問でも結構です。ご興味ある方は、是非一度、私たちにご連絡下さい。

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