BLOG

Japan Cloudからのメッセージ、インタビューや活動内容などを発信しています。

次世代リーダー

リーダーに訊く!第7回 PagerDuty 代表取締役社長 山根伸行氏 前編|コンフォートゾーンに入った時こそ、新しい場所に動くべき

著者:JAPAN CLOUD

Japan Cloudやその関連会社の魅力や特長、会社を率いるトップの人間像に迫るリーダーインタビュー。7回目に登場するのはPagerDuty(ページャーデューティー)株式会社・代表取締役社長 山根 伸行 氏です。

本社は2009年、米国・サンフランシスコに誕生。デジタル化の進展に伴いシステム障害が増大する中、世界初のリアルタイムにインシデントに対応するソリューション「PagerDuty Operations Cloud」を提供し、インシデントの一元管理を始め、企業のデジタルトランスフォーメーションにおけるオペレーショナル・レジリエンスの実現をサポートしています。

まさにオペレーション業務に革命を起こす画期的ツールとして、現在では2万社以上のユーザー企業数と約100万人のユーザー数、Fortune100企業の65%以上の利用比率を擁す、グローバル・テクノロジー・リーダーとして広く認識されています。

日本法人のPagerDuty株式会社は、PagerDuty 社とJapan Cloudの合弁会社として、2022年5月に設立され、同年9月、山根氏が社長に就任しました。

日本法人設立以前からヤフー、NTTデータ、アイレットなど270社以上の日本企業に導入され、約1年で約430社にまで導入実績を伸ばすなど、日本市場においても着実にプレゼンスを増しています。
同社をけん引する山根氏に外資系スタートアップへの社長就任を決意した理由、Japan Cloudとの合弁会社の立ち位置やメリットなどについて語ってもらいました。

良いパフォーマンスをした時にこそ、好機が舞い込む

――山根さんは、日本IBM、日本マイクロソフトといったグローバル企業で活躍され、業務執行役員といった要職も務められました。大企業を離れ、外資系スタートアップの社長というキャリアチェンジを決意された理由、経緯について教えてください。

山根 大前提として、物事が順調に運んでいるときほど、居心地の良いコンフォートゾーンから抜け出さないといけないという気持ちにかられる自身の性格が挙げられると思います。

逆に言うと、いいパフォーマンスを出している時ほど、自然といろんな好機が舞い込むのではないかと考えています。ビジネスでもスポーツでもどんな世界でも同じだと思いますが、判断基準として、ネガティブな理由で居場所を変えるべきではなく、前向きなときこそ動くべきというのが私の考え方です。

新卒で入った日本IBMでは、当初、まったく成績を挙げられず、無力さを実感する日々でしたが、ラッキーだったのは本当に素晴らしく優秀な先輩達に恵まれたこと。厳しいながらも営業の基礎を徹底的に叩きこまれたのは、かけがえのない学びとなりました。

言われ続けた、「行くべきお客様のところに目を背けず行っているか?」、「苦手意識の先入観で行きやすいお客様のところばかりに時間を使っていないか?」、「本質は何か?」、「逆算」、「最短距離の手段を選んでいるか?『やるべきベストな』手段でなく『やりやすい』手段に流れていないか?」、「大胆で大きく仕掛ける野心を常に持てているか?」、「お客様からの心地よい言葉だけを聞いてネガティブな声から耳をふさいでいないか?」、その他無数の学びがあり、このような教えはその後の自身の営業活動の柱となり、当社のセールス部門の哲学、行動指針としても共有しています。

競合企業の人たちとも切磋琢磨しながらようやく結果が出始め、好成績を挙げられるようになったところで、「出るならば今だ。他の場所に行ってさらに磨きをかけよう」と、縁あって日本マイクロソフトに転職しました。初めての転職で、結果には前職以上にこだわり、最終的には業務執行役員・流通サービス営業統括本部長としてチームマネジメントにも従事しました。

ただし、「マイクロソフト」という製品、ブランドの力は高い。はたして自分の力で結果が出ているのかは入社当初から常に冷静に問い直すようにしていました。それでも、入社7~8年目辺りから、「マイクロソフト」の看板ありきになっていないかと黄色信号を感じるようになり、長く担当してきた流通業界から離れて、広い世界を見たいという思いが強くなってきました。

その後のキャリアについて周囲にも相談し、様々な可能性を探る中、外資系企業のカントリーマネジャーへのキャリアチェンジのお話を複数頂戴し、その1つがPagerDutyでした。

ゼロから企業の立ち上げに関われるのが仕事の醍醐味

――外資系企業の中からPagerDutyを選択した決め手は何だったんでしょうか。

山根 理由は大きく4つほど挙げられます。1つが、ゼロから企業の立ち上げに従事し、日本法人の中ですべてのファンクション、ロールを統括できることでした。

その前提として、2つ目にJapan Cloudのバックアップ体制が挙げられます。外資系スタートアップというと、「うまくいかなければすぐに撤退するのではないか」といった不安がつきものですが、Japan Cloudとの合弁会社として、長期的視点で日本のカルチャーも尊重しながら、じっくり成長を目指せるビジネスモデルは大きなポイントでした。

3つ目に米国本社のメンバーと話した際に、自分が前職でもチームとして大事にしていた「カスタマーファースト」や「チームで最大価値を届ける」「何事も自責で実行する」といった価値観に近しいものを感じたことです。また、日本市場開拓に向けての熱い思いや、「どんなサポートが必要か」といった言葉をもらい、一緒に日本に根差したビジネスを育てていけるのではないかと感じたことも挙げられます。

4つ目は、日本法人設立以前に既に300社近い日本のお客様が導入し、日本市場にフィットしたソリューションとして必ずや日本のお客様に受け入れていただける会社だと思えたことです。これまでのキャリアでも、お客様の運用現場でインシデント対応に追われる場面をたびたび目の当たりにしてきた自分だからこそ、受けるべきオファーだと運命めいた思いもありました。

代表就任から約1年、様々な業種業界のお客様と対話を重ねる中で、日本の企業のお客様が抱えている課題に当社ソリューションが必ずお役立ていただけるものという思いはさらに強い確信と変わりました。うれしく思うと共に、メンバーと共に日本に根差したさらに価値あるソリューションをお届けしていこうという原動力となっています。

この記事をシェアする

JAPAN CLOUD公式SNSをフォローして
最新情報を受け取る

  • LinkedIn
  • Facebook
  • Twitter

NEWSLETTERニュースレターに登録する

ニュースレターにご登録いただくと、最新の採用情報やキャリア説明会を定期的にメールでご案内します。

またキャリア情報以外にも、勉強会やイベントなどの情報を含め、海外のITトレンドやキーマンとのインタビュー記事など豊富なコンテンツをお届けします。