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2023.08.07

ECの未来 オンラインマーケットプレイスMiraklで働く|Mirakl 採用セミナーレポート

Japan Cloud

こんにちは。Japan Cloud Consulting シニアタレントコンサルタントの長久杏佳です。

7月初旬にMirakl社で初の採用セミナーが開催されました。今回はその様子をレポートします。当日参加できなかった方や、これからMirakl社もしくは外でのキャリアを検討される方にとって有益な情報をお届けできればと思います。ぜひ最後までご一読ください。

フランスを代表するユニコーン企業、Mirakl社とは?

まずはじめに、Mirakl株式会社 代表取締役社長の佐藤恭平よりご挨拶とMiraklビジネス概要について説明がありました。(佐藤さんのキャリアヒストリー&なぜMiraklに参画?については、『リーダーに訊く!第6回 Mirakl 代表取締役社長 佐藤恭平氏 前編』をご一読ください。)

Miraklはフランスを代表するユニコーン企業であり、マーケットプレイスを構築するためのSaaSプラットフォームを提供しています。企業価値は約4,500億円と非常に高い評価を受けており、日本で一番評価額の高いユニコーン企業を約1,000億円上回る企業価値を獲得しています。顧客事例としては、大手流通・小売り業界のお客様のみならず、B2Bでの事例も共有され、Miraklが提供するソリューションの柔軟性の高さが伺えます。

Miraklの提供するマーケットプレイスの価値とは?

「この指止まれ」で仲間 (販売事業者)とマーケットプレイスを創造する

デジタルでの販売戦略を考える際に、第一の選択肢は巨大ECモールに出店することでした。これにより集客力は高まり、販路も拡大しますが、自由度や収益性は低いというデメリットがありました。第二の選択肢として、自社でECサイトを構築する動きが高まりますが、自由度はあるものの、自社の製品に閉ざされたECサイトとなること、また集客力は弱いというデメリットもありました。

Miraklは第三の選択肢として、自分がプラットフォーマーの中心に立ち、一緒にビジネスをしてくれる仲間 (販売事業者)を取り込むマーケットプレイスモデルを提供しています。日本ではECモールと呼ばれるこのモデルは、海外ではマーケットプレイスとして呼ばれており、2022年は従来のECよりも6倍の成長率を誇っています。

ソリューションの特徴としては、販売事業者と自社サイトを繋げるプラットフォームをSaaSで提供している点が挙げられます。よくフロントエンド(ECサイトを作るソリューション)と勘違いされがちですが、Miraklはフロントエンドの様々なECサイトと販売事業者を繋げる部分に特化したソリューションとなっています。

Miraklのマーケットプレイスを通して、従来の自社ECや巨大ECモールでは実現しなかったデジタルでの販売戦略が可能となり、コスト効率化だけでなく売り上げの向上も実現することができます。

Guest Speaker Session:
ビジネスでの総合格闘家を求む背景とは?

続いて Japan Cloud Consulting代表取締役 福田康隆を迎えたGuest Speaker Sessionでは、Mirakl日本法人の現状や課題、誕生秘話などが語られました。

Japan Cloudでは様々な会社とパートナーシップを組んでいるかと思いますが、改めて今回Miraklとジョイントベンチャーを立ち上げた背景を教えてください。(佐藤)

(福田) 以前にJapan Cloudが日本進出に関わったDemandware (現: Salesforce Commerce Cloud)の元CEOのトム・エブリング氏からMiraklを紹介されたのがきっかけでした。彼はMiraklの取締役でもあり、業界の変遷を第一線で見てきた人物です。マーケットプレイスという新しいモデルへ変革するためのソリューションとして大きな可能性を感じました。

これまでの世の中を見ても、テクノロジーやビジネスモデルは変革に時間がかかったとしても後退することはありません。海外の動向を学ぶうちにMiraklの勢いも日本に広まるのではないかと期待が持てました。

福田さんはMirakl日本法人の取締役会のメンバーでもありますよね。取締役という立場からみて、課題や気になるポイントはありますか? (佐藤)

(福田) 実は、Miraklのビジネスモデルの可能性は高いと感じていたものの、日本での展開はもっと時間がかかると思っていました。実際には良い意味で期待を裏切られる形となり(笑)、アンテナの高いお客様を中心にMiraklが受け入れられているのを感じています。

経営課題に刺さるソリューションではありますが、一方で、まだ万人に受けるソリューションではないことは事実であり、今後も市場への啓蒙と浸透が必要だと思っています。

また、既に数社お客様がMiraklとのビジネスを採択してくださっていますが、導入がスタートではなく、その後の成功 (販売事業者の獲得やイネーブルメントなど)を含めて支援をしていくことが今後のチャレンジではないかと感じています。

上記のような観点を踏まえ、どういう人材がMiraklに必要だと思いますか? (佐藤)

(福田) 佐藤さんにお声掛けをした背景にも関わるのですが、佐藤さんはSAP社でERPの黎明期に関わり、その後戦略コンサルタント、アライアンスなど様々な角度からビジネスに関わってこられました。アーリーフェーズでの経験や、経営視点からビジネスを捉えることができる視座はMiraklにぴったりだと思い、お声がけをさせていただきました。

「どんな人材が必要か?」という質問に戻ると、第一にスタートアップでは、世の中に”こんなソリューションがある”ということや、その価値を自分で伝えていく必要があります。自らが勉強してスペシャリストになり、それを広めていきたいと思える気概が大前提として大事だと思います。

また、営業としての観点では、よく「上に会え」という指示を聞きますが、単に役職の高い方に会うことが重要なのではなく、”同じ立ち場で会話できるか?”という観点が大事だと考えます。Miraklは事業をつくるソリューションなので、様々な角度からビジネスを捉え、総合格闘技のように戦える人材が必要です。この点は難しいですが、Miraklで働く面白さだとも思います。

フランスから生中継!
Mirakl社員でのパネルディスカッション

続いてMarketing Director 松山 秀勝、Account Executive 平部 優樹、Solution Consultant 市野 智子を迎え、社員同士でのパネルディスカッションが行われました。
市野さんはフランスに出張中ということもあり、フランスから生の声を届けてくださいました。(背景もお洒落ですね!)

Miraklに入社した背景や、実際に入ってみての感想はどうでしょうか?(松山)

(平部)以前もEC関連のソリューションを提案していましたが、新しいビジネスモデルを提供できる点に魅力を感じ入社しました。たまたま日本に来るタイミングで声掛けをいただき、当時は「まだ会社名は言えないんだけど・・・」という怪しいフェーズでしたが、詳細を聞いてMiraklだとピンときました (笑)
既存のソリューションではなく、またリプレイスを狙うソリューションでもないので新しい提案していく必要がありますが、結構お客様に刺さるので毎回の商談が楽しいです。

(市野) 昨年5月のリリースで日本法人の立ち上げを知りました。その時に、今後メインストリームになるソリューションだと感じ興味を持ちました。また、自分自身新しいことが好きで、「この中にいたら楽しそう!」と思ったのも入社を決めたポイントです。
まだ立ち上げでメンバーも限られているので、自分のロール以外にも携わる必要がある点は大変なところではありますが、同時にやりがいも感じます。

(松山) ありがとうございます。私も棚をつくったりと色々やっていますが、これもスタートアップならではの面白さですよね (笑)

カルチャーはどうでしょうか?フランス本社の特徴を感じることはありますか? (松山)

(市野) 現在出張でフランスに2週間ほど滞在しています。オフィスの中庭でのランチが印象的です。皆さんよく話し、よくお互いを知っています。コミュニケーションを通して社員同士のネットワークが強い会社だと感じます。

(平部) 何かお祝い事があると、シャンパンから始めるところでしょうか (笑) 冗談はさて置き、本社のCEOが来日した際には、一緒に商談したりロードマップを話したり、近い距離で活動ができるのはこのフェーズならではかと思います。また、ビジネスの各所においてトップダウンで決めていくのではなく、ボトムアップで決めていく民主的な雰囲気は、米系企業との違いを感じます。

今後どんなキャリア、チャレンジを考えていますか? (松山)

(平部) 大きな会社だと担当のテリトリーが狭くなってきますが、Miraklはまだ立ち上げということもあり、他のインダストリーなどにも提案ができます。これまで経験していなかったインダストリーへの提案を通して、自分自身ももっと勉強していきたいと思っています。

(市野) 入社してまだ1か月半くらいなので、まずはMiraklについて理解を深めたいと考えています。「Miraklの技術は市野さんに!」といってもらえるようになるのが野望です (笑)

(松山) ぜひ野望を実現してください!(笑)
私はマーケターとして、より多くの方にMiraklを知ってもらい、モメンタムを作りたいと考えています。日経新聞に取り上げていただいた際には、友人からも「Mirakl載ってるよ!」と連絡がありモメンタムを作る実感をリアルに感じました。大企業で働いていた時には味わえなかった瞬間でしたね。

We are Hiring!

最後に代表 佐藤さんより現在募集中の3つのポジションについてアナウンスがありました。

外勤営業やビジネス価値を提供・最大化していくカスタマーサクセス、技術的な観点で提案と導入に関わるソリューションエンジニアのロールが紹介されました。

もちろんEC関連での経験があればベターではありますが、入社後の研修でキャッチアップが可能だったり、英語についてもコミュニケーションへのアレルギーがなければチャレンジ可能との情報も共有されました。本社フランスも英語は第二言語となるため、日本と近しい立場でコミュニケーションがしやすいようです。

「この時期までにヘッドカウントを埋める」という採用ではなく、良い方を採用していくこと、また、ご入社頂いた方に中長期的にご活躍いただくことを大事にしたいとのメッセージがありました。

立ち上げから約1年が経ち、力強く成長しているMiraklのビジネスや、それを作り出している社員の方々の等身大な姿が伺えたセミナーでした。

今後も採用に関するコンテンツを発信していきますので、ぜひお楽しみに!

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Mirakl

Miraklは、エンタープライズ向けマーケットプレイス構築SaaSの分野のリーディング企業です。B2CおよびB2B企業を対象に、プラットフォーマーとして取引先プロセスの効率化やサプライチェーンの最適化を支援し、事業成長を加速させています。

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